キャッシングが増えてしまった時の対処法、おまとめローンは本当に得?
増えてしまったキャッシングを一本化することについて
よく「おまとめローン」というネーミングを金融会社の広告などで目にすることがあるかと思いますが、いくつかの借入を一つにまとめてしまいましょうといういわゆる「ローンの一本化」のことです。
例えば、毎月3社から借り入れがあるとします。
A金融 年利15% 元金50万円 返済額月3万円 返済日末日
B金融 年利16% 元金40万円 返済額月2万円 返済日15日
C金融 年利18% 元金10万円 返済額月1万円 返済日25日
どれも返済額も返済日もバラバラですし、支払わなくてはならない利息も多いので負担が大きく感じるでしょう。
この場合、ローンを一本化すると考えると、
D金融 年利10% 元金100万円 返済額月4万円 返済日末日
と毎月の返済額が減る上に、元金が大きくなったのでその分年利が下がりました。
ローンを一本化することで得られるメリット
- 1.返済日が一括化できる。
- 2.毎月支払う返済額を少なくすることができる。
- 3.金利を低くすることができる。
- 4.完済するまでの期間が短くなり、返済総額を少なくすることができる。
良いことばかりではない!ローンの一本化の落とし穴とは
良いことばかりのように思えるため、複数からキャッシングを行っている場合はローンを一本化したほうが良さそうにも思えますが実はデメリットといえる落とし穴も潜んでいます。
それは上記のローンを一本化することで得られるメリットにある、
「2.完済するまでの期間が短くなり、返済総額を少なくすることができる。」
は必ずしもではないということです。
これとは逆に、「完済するまでの期間が長くなり、返済総額が増えてしまう」という場合があります。
ですから、ローンの一本化を考える時は慎重に最終的にいくら払うことになるのか、いつまで払わなくてはいけなくなるのかということをシュミレーションするようにしましょう。
毎月の負担を減らしたいがために返済額を小さくすればその分支払う期間は長くなります。
長くなれば金利がかかる期間も増え、支払う利息も増えますので返済総額は増えます。
ローンの一本化は誰でも利用できるのか
複数のキャッシングをまとめるということは、利用する金額が大きくなるのはいうまでもありません。
目的は毎月の支払の軽減ですから金利が下がって返済額を抑えることを望みますが、低金利で借入を行うということはそれなりに審査も厳しいものになります。
その中でも審査の基準として、次の二つが大きく関係します。
現在のキャッシング借入件数
ローンを一本化するということが目的なので、一本化しきれないほど複数からキャッシングしている場合は審査の通過が厳しくなります。
一本化した分と残ったキャッシング会社へ複数返済するのでは意味がなく、利用者が払いきれなくなる心配があるからです。
直近の返済状況
また直近の返済状況もチェックされますが、毎月しっかり返済できる能力があるか、信用できる人かどうかを判断するために行われます。
本当にローンを一本化するべきかを考えましょう
キャッシングを複数から行っているから面倒だから・・・といった安易な理由で利用することは避け、本当に自分の今の借入状況に合っているものかを今一度検討してみるようにしましょう。