ブームの去った過払い金請求は今からでも遅くない?
一時期バブル状態だった過払い金請求
一時期は債務整理や過払い金請求がバブルとも言われるような状態で、司法書士事務所などは本来の登記の仕事より過払い請求をメインで行うところも増えていました。
しかしこのブームの波は落ちつき、現在では再び消費者金融各社が攻勢に出ています。
過去10年間にさかのぼって払いすぎた利息を請求できる権利
これまで長くに渡って消費者金融で借り入れ分の返済を行っていた場合、本来支払う必要のなかったお金が発生していることがあります。
目安としては、金利18%を超える利息で借入期間5年以上場合、過払い金が発生している可能性が高いと言えます。
払い過ぎているお金がどのくらいあるのか、例えば借入期間が10年以上ある人は過去10年間分を計算して賃金業者へ返還請求することができます。このことを過払い金請求と言います。
過払い金請求に応じてくれるのは全ての消費者金融ではない?
武富士など業界ナンバーワンとも言われた消費者金融が破綻してしまった実情からみて、実際に過払い金の返還に応じてもらえる期待が持てる消費者金融は一部の大手のみと言えます。
一部の大手に挙げられる消費者金融は、プロミス、アコム、レイク、アイフル等です。
アイフル以外のこれらの銀行は大手銀行が母体になっていますし、アイフルも三井住友信託銀行がメインバンクとなって資金提供をしている事実上は銀行傘下の消費者金融です。
銀行系であることから、過払い金請求が行われた場合の資金の引当を行っているため全く応じてもらえないということはないでしょう。
中堅の消費者金融への過払い金請求について
中堅の消費者金融の中では、外資系に買収されたようなとこともあるほどで元々流通系だったある消費者金融はアメリカ大手銀行に買収されました。
実際にこれまでの利用履歴を出してくれという開示請求を行ったのに、全て裁判にしてくださいと言う対応をするところもあるようです。
過払い金請求をするなら司法書士か弁護士へ
以前ほど確実に返還してもらえるとは言い難い状況になったとはいえ、払いすぎたお金は元々自分のお金です。
特に中堅からの借り入れが長期に合った場合など、過払い金返還に応じてもらえず苦戦することが予想されます。
今からでもできる限り迅速に進めていくために、自分で利用履歴の開示請求を行いましょう。
利用履歴は本人なら取り寄せることができますので、消費者金融にこれまでの利用履歴を開示してほしいという旨を伝えて開示してもらえます。
ただし、個人が請求した場合は司法書士や弁護士が請求した場合と違ってすぐに開示してくれない場合もあります。
出し渋られた場合は、何度か根気よくアプローチすることも必要になります。
司法書士や弁護士に過払い金請求を代理で行ってもらうように依頼した場合、この利用履歴を先に取っておくと費用が少し軽減されます。
ただ、スムーズに開示をしてもらうには開示の段階で依頼したほうが間違いはないでしょう。
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