同じカードなのに金利が異なるのはどうして?

キャッシング商品の実質年率の表示には幅がある

考える女の子

同じキャッシング会社の同じキャッシング商品であっても、利用する人によって金利が異なってきます。
キャッシングの申し込みをしたことがある人ならご存知と思いますが、実質年率の表示はほとんど7.8%~18.0%というように幅があります。
初めてキャッシングの申し込みを行う場合、どれくらいの金利が適用されるのか不安になる人も多いのではないでしょうか。

表示されている実質年率の意味

1年間、キャッシングを利用して融資を受けた場合にどれくらい利息がかかるかを表したものが実質年率です。
実際にキャッシング利用をする期間は利用する人によって様々なので、当然かかってくる利息も様々です。
しかし基準が一律でないと比較ができないことから、年利という形で表記することが原則になっているのです。
上記で例に表した7.8%~18.0%という実質年率だと、最低金利と最高金利では10%以上の差があります。
最高金利部分が14%になっている商品もありますが、そのほとんどは銀行カードローンや一部の信販系の商品です。

実質年率に幅がある理由は法定金利

法定金利で定められている金利では、100万円以上の融資額に対しては15.0%以上になっています。
銀行や大手の消費者金融では融資額が何百万円になることもあるため、金利の設定はより細かいものになっています。
融資額が大きくなれば金利も低くなるという形なので、例えば年率4.0%で融資を受けたいという場合は融資額が500万円を超える場合が多くなります。

初回申し込みで適用されるのはほとんどが最高金利

最低金利が安い商品だと、ついそこに目が行ってしまいこのキャッシング会社の商品は安いと思ってしまいます。
しかし金利を確認する時には、最低金利のほうではなくて最高金利の部分です。
なぜならほとんどの場合、新規のキャッシング申し込みに最低金利が適用されることはまずありません。
大手消費者金融などでも、最低金利が適用されるのは最大限度額が設定された人にだけです。
ただし、収入がどんなに多くても初回の申し込みの段階で最大限度額が設定されるということはまずないでしょう。
これに総量規制が合わさることで、例えば最大限度額500万円の融資の商品でその最大限度額の融資を受けるには年収1,500万円以上が必要です。
新規の申し込みで借入金額が100万円未満の場合、ほとんどの場合最高金利が適用されます。

実質年率で比較してキャッシング商品を選ぶ時のコツ

例えば実質年率が4.0%~18.0%の商品と実質年率7.8%~17.8%の商品なら、前者の商品が安い!と思ってしまいがちです。
しかし最低金利部分である4.0%と7.8%を比較しても意味がないのです。
数万円の融資を受けるキャッシングを利用したいのであれば、後者の商品の方が安い金利で利用できるということになります。
最低金利に惑わされないように、融資を受けられる金額や他にも金利を低くする方法があるのかなどキャッシング会社に確認して申し込みをするようにしましょう。

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