キャッシングの利用可能枠って何が決め手?
キャッシングの利用可能枠は返済能力が左右する
キャッシングやカードローンを申し込んだ時、人によってそれぞれ利用可能枠が決定されます。
利用可能枠とは、その利用する人が借り入れることができる金額のことです。
例えば利用可能枠が50万円ならその金額までキャッシングを利用することができます。
利用可能枠が大きいということは、キャッシング会社はその利用者の返済能力を高く評価しており信用度が高いということになります。
ですからそれに伴って利用額が大きくなれば金利も低くなります。
利用可能枠の算出方法
利用可能枠を算出する方法として、一般的な算式は
『利用可能枠』=『年収』-『生活維持費』-『他社借入額』
です。
年収
融資額が大きい場合など収入を証明する書類の提出を求められますが少額融資の場合などは自己申告になります。
生活維持費
1年間の生活を維持するための費用なので、申し込みの時に申告する居住形態や住宅ローンの有無、世帯人数などから算出されます。
例えば、東京23区に住まいがあり、住宅ローンを支払い中の二世帯であれば1年間の生活維持費は177万円として算出されるようです。
他社借入額
実際どのくらい他社で借り入れをしているかなどは、キャッシング会社が信用情報機関を通じて確認します。
もし申告した内容と信用情報の内容が一致しなかった場合、虚偽の申告をしたと判断されてそのことが原因で審査に通過できなくなる場合もありますので正しく申告する必要があります。
貸金業者は総量規制の対象
例えば、年収が300万円ある上記に記載した条件の人(東京23区で住宅ローンを支払い中の二世帯)で、なおかつ他社の借入が40万円ある人が消費者金融にキャッシングの申し込みをするとします。
上記の計算式にあてはめると、
300万円-177万円-40万円=83万円が利用可能枠です。
しかし、消費者金融などの貸金業者からのキャッシングを利用する場合は、賃金業者からの借入総額が年収の3分の1を超えてはいけないという総量規制があります。
300万円の3分の1は100万円で、既に他社から40万円借入がありますので、
100万円-40万円=60万円です。
そうなると利用可能枠は83万円であっても総量規制によってあと60万円までしか枠を持てません。
このように、消費者金融などの貸金業者でキャッシングの利用する場合は、生活維持費などから計算するまでもなく総量規制によって利用可能額が決定されます。
利用可能枠は小さく設定することもできる
利用可能枠を大きく持ってしまうと、つい使い過ぎてしまうデメリットもあります。
そのため、利用可能枠を小さく設定することも可能です。
申し込み希望額が小さければ、その分審査に通る可能性も高くなります。
ただし、後からやっぱり利用可能枠を大きくしたいと希望した場合は増枠申請を行って再度審査を受ける必要があります。