借金が膨らんでしまった時に考えたい『任意整理』って何?
無計画なキャッシングで借金が膨らんでしまった場合
キャッシングで借入額が膨らんでしまい返済したくても出来なくなってしまった場合、「もう家を手放すしかないの?」「ヤミ金融で借り入れするしか方法がないの?」と良くないことを考えてしまわないでください!
『任意整理』という借金で困った人のために法律で守られた解決方法があります。
任意整理で借金の解決策を見つけ出すこと
キャッシングがかさんでしまったなど借金問題を抱える人は多くいるものの、実際苦しい思いが解決できる方法があるということはあまり知られていません。
債務整理とは今ある借金を見直して、生活に無理がない返済方法へと導く解決方法です。
任意整理とはどんな方法か
できるだけ借金の返済をしたいけど、利息分まで支払うことが難しいという人などに利用される方法です。
任意で借金を整理する方法なので、裁判所などを通さなくても借り入れした人と貸した人(金融会社)との間での交渉によるものです。
毎月の返済額を減額してもらうように交渉して行う方法ですが、借り入れした本人が交渉しても金融会社も強気で出てくるため素直に交渉に応じて貰えることは難しい場合があります。
司法書士や弁護士などに依頼して行うようにすると良いでしょう。
専門の士業に依頼した場合、依頼を受けてくれた段階で貸した側である金融会社に『受任通知』が送られます。
この通知を金融会社が受け取った段階から、借り入れした人に催促の連絡や督促などは一切送られてこなくなり、和解が成立するまで支払いする必要がなくなります。
2010年以前の借り入れなら大幅減額できる可能性がある
『利息制限法』と『出資法』というものがあり、利息制限法で定められている利息の上限ですが、10万円未満は20%、100万円未満は18%、100万円以上は15%と決まっています。
これに対して出資法は20.0%と一律なのですが、2010年6月の改正までは上限が29.2%でした。
ということは、以前の上限利息だと最大14.2%の差ができます。
契約を交わしていたとしても、実は払わなくてもよかった利息まで払っていたことになります。
ですからこの差額はいくらかを計算して、払い過ぎた利息を元金の返済にあてて残りを無理なく支払う形にするというものです。
今後支払う利息も払わなくてよくなることがほとんど
ほとんどの金融会社の場合、任意整理の手続きを取った時点で以後の利息を除いた分での分割交渉に応じてくれます。
借金自体がチャラになり払い過ぎた利息が戻って来る場合も
こういった事実を知らずに、何十年も継続して利用を続けている場合は払い過ぎた利息が膨大が額になっている場合もあります。
その場合元金を差し引いてもまだ余りが生じ、『過払い請求』という形で金融会社に戻してもらうように請求ができます。
任意整理を行えば事故情報扱いになる
ただしいいことばかりではありません。
いいことばかりでは悪徳にキャッシングを過剰に行い、任意整理で利息を払わず解決してしまいます。
デメリット部分もちゃんと準備されているのです。任意整理を行い、それが過払い請求に至らなかった場合は事故情報として信用情報機関に保管されますので、しばらく借り入れなどはできなくなります。